昭和49年卒業生 京都大学経済学部卒業50周年記念同窓会
1年以上前から始まった準備活動
同窓会担当の田中彰教授から連絡があり、準備が始まったのは令和5年10月後半のある日でした。これをきっかけに筆者の奥田と久米川武士さんの二人からスタートした「50年の時空プロジェクト実行委員会」でしたが、最終的には20人の幹事団が力を合わせて準備活動を行った結果、令和6年11月28日の穏やかな晩秋の良き日に、我々の50周年記念同窓会は、京都大学百周年時計台記念館2階の国際交流ホールで盛大に開催することができました。
先輩、同窓会事務局の支援に感謝
私が最初に行ったことは、同窓会東京支部でお世話になっていた昭和45年卒業の八木長三郎さんと46年卒業の武田健作さんにメールし、準備に当たってのアドバイスをいただくことでした。お二人からは、間髪入れず、有益なアドバイスと実際に使った案内文、シナリオの文書の電子データなどを提供していただきました。
幹事団では田中教授の助言をいただきながら、最初に開催日、開催場所を決定し、後に引けない状況を自ら作る形で準備を進めました。早い時期に開催日が確定したことにより、その後の作業が随分とスムースになったと実感しています。幹事団の中心になったのは、クラス主幹事の耕章さん、久米川武士さん、堀井滋さん、博多一恭さん、渡哲郎さんでした。節目節目で私も含め6人のZOOM会議を開き、開催案内、当日のシナリオ、当日の役割分担などを確定していきました。
幹事団全員で名簿作りに注力
今回の同窓会の対象者は、45年入学者の222名と44年以前入学で49年卒業などの38名の合計で260名。同窓会事務局の田村利恵さんから提供いただいた名簿をもとに、幹事団のネットワークを駆使して、連絡先の情報収集に当たりました。その結果、165名の連絡先が判明した一方、最後まで連絡先が不明の方が63名、32名の方が亡くなられていることも判明しました。連絡先判明者165名のうち同窓会参加者が57名、欠席の通知があった方が56名、出欠の返事をいただけなかった方が52名でした。
50年の時空を超えて交流できた喜び
同窓会は2部で構成し、第1部はホールⅡを会場にして12時45分に始まり、最初にクラス別の写真撮影を行い、カメラマンには深尾光洋さんにお願いしました。そのあと、司会の堀井滋さんが開会宣言し、事務局長の私の挨拶のあと、32名の方に黙祷を捧げました。来賓には、若井克俊経済学部長、田中彰教授、田村利恵さんと恩師の山田浩之先生、池上惇先生、野澤正徳先生にご出席いただくことができました。第1部のメインは、実行委員長の有賀健さんによる「自営業者の近代~失われた30年を地方都市から振り返る」と題した記念講演でした。失われた30年間に全国各地で商店街が衰弱していきましたが、それは地域を支える自営業者の減少と非正規雇用者の増大がパラレルで進行した事実の反映でした。
第2部はホールⅢに移動し、14時から開始。堀井滋さんと山本明夫さんの二人の司会により、ラトゥールの料理を楽しみながら、恩師からのお言葉、参加者からのスピーチなど、瞬く間に時間が経過し、会場のあちこちで会話が弾む、大変盛り上がった懇親会となりました。最後に、「50年の時空を超えて」再会できたことを喜びながら、琵琶湖周航の歌を全員で輪になって斉唱し、名残惜しい中、16時に終了しました。
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