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京都大学経済学部同窓会

Kyoto University Faculty of Economics Alumni Association

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東京支部
Tokyo

2024年度 東京支部総会の報告

 昨年、コロナ禍を経て4年ぶりにリアル開催した東京支部総会ですが、今年も去る5月11日(土)、千代田区の学士会館に、合計140名もの同窓会会員の皆さまにお集まりいただき、第34期の支部総会を盛大に執り行いました。

学士会館
学士会館

 今回、1957年卒業の大先輩から2022年卒業の若手まで60年以上の幅広い年代の同窓会員が一堂に会しましたが、とりわけ2000年以降の卒業生が全体の約1/3を占め、また令和卒業生6名に参加いただくなど、コロナ禍前と比較して相対的に若い参加者の割合が増加したことにより、従来以上に活気に溢れた同窓会が実現できたのではないかと思います。

 支部総会の第一部では、2019年にノーベル化学賞を受賞された吉野彰氏(旭化成株式会社名誉フェロー)にご講演いただきました。

 今や生活必需品となったスマートフォンやタブレット、またドローンや電気自動車、人口衛星に至るまで、あらゆる電子機器等に搭載されるリチウムイオン電池の、その第一人者であらせられる吉野氏によるご講演は、ソフトな語り口ながらも、将来に向けたイノベーションの必要性など、本物であるからこその経験に裏打ちされた、本当に素晴らしいものでした。

 このため、講演会場である学士会館に喝采の渦が巻き起こったことは申し上げるまでもありません。

吉野先生ご講演
吉野先生ご講演

 この吉野先生のご講演による興奮冷めやらぬ中、今年就任2年目となられた柄澤東京支部長に登壇いただき、ご挨拶を頂戴しました。

柄澤支部長ご挨拶
柄澤支部長ご挨拶

 柄澤支部長は、まず吉野先生に対し、いわゆる魔の川、死の谷、ダーウィンの海という技術の社会実装過程における3つの難所を乗り越えるための未来志向など、数多くの有難いご示唆を頂戴したことに対する御礼を述べられました。

 そして同窓会にお集まりいただく幅広い年代の方々の、多様性をバックにしたコミュニケーションを通じ、伝統を重んじつつも、変化し続ける新しいものを取り入れていくという、松尾芭蕉の言う不易流行、我々の同窓会活動はそういう方向を目指していきたいという熱い思いを語っていただきました。

駆けつけてくださった先生方のご紹介
駆けつけてくださった先生方のご紹介

 柄澤支部長のご挨拶の後、今年度から新たに本同窓会の理事長に就任された若井克俊経済学研究科長・経済学部長が登壇され、ご自身の自己紹介とともに、京都本部から駆けつけてくださった田中彰教授、諸富徹教授、坂出健教授、岩島史経済学研究科講師の4名をご紹介いただきました。

若井経済学部長ご挨拶
若井経済学部長ご挨拶

 そのあと現在、国際卓越大学認定に向けて組織改革や学部教育刷新に取り組まれていること、及び特に同窓会会員にとって関心の高い教育面に関して、【第二外国語に代えてデータサイエンスを必修化することの背景】、【修士5年プログラムの進捗状況】、【特色入試の動画のご紹介】等、ここまで経済学部として進めてこられた改革の現状等につき、丁寧にご説明いただきました。

 続いて登壇された荒木常務理事からは、スクリーンに映した資料に沿って、1年間の収支決算や東京支部におけるイベント活動、SNSも含めたDX化の推進、東京支部理事会メンバーの紹介や今後の取組等について、わかり易く解説いただきました。

荒木常務理事ご報告
荒木常務理事ご報告

 その中で、今年1月に開催した新春経済交流会に多くの若手会員の参加があったことや、各種イベントへの年代別参加状況の分析、そして今秋には若手中心の新企画を進めていること等、今後の支部活動の一層の活性化に繋がるご説明に対しては、多くの皆さまが特に興味深く聞き入っておられました。

 荒木常務理事からはさらに《より実りある支部活動にしたい》という思いを持つ有志会員がプロジェクトチームを組成し、無償で各種イベントの準備を進めてきたことの紹介があり、さらなるサポートメンバーの募集案内に加え、こうした活動への引き続きの支援と協力を、ご出席会員の皆さまにお願いすることをもって、第一部の総会を締め括っていただきました。

集合写真①
集合写真①
集合写真②
集合写真②

 総会終了後は、半数ずつの参加者に分かれていただいて集合写真を撮影し、続いて昨年同様、テーマ別の懇親会に移りました。

 従来からの《同期を中心としたグループ》のテーブルに加え、今回は、事務局が決めたテーマではなく、参加申込時に自らの希望を記載いただいたテーマを《経済と金融政策》《イノベーションとスタートアップ》《企業経営と組織づくり》《中小企業経営と地域創生》《産学連携》《DE&I》《趣味と文化的活動(ウェルビーイング)》に区分し、テーマ別のテーブルとしてご用意しました。

 各自が指定テーブルに移動したところで、相亰経済学部同窓会長の乾杯ご挨拶により懇親会がスタートしたわけですが、自ら希望したテーマに興味を持つ者同士ですので、すぐに会場のあちこちで、世代を超えた情報・意見交換が飛び交う場が出来上がりました。

相亰同窓会長ご挨拶
相亰同窓会長ご挨拶

 昨年以上に熱気に満ちている様子がうかがえるものでしたので、きっと多くの参加者に楽しんでいただけたのではないかと思います。

 新しい形として定着し始めたこの懇親会は、盛況のまま中締めを迎え、名残惜しさも漂う中、無事に支部総会を閉会することができました。

 閉会宣言後の帰り際には、たくさんの会員の皆さまから労いや感謝の言葉を頂戴し、事務局としても安堵したところですが、まだまだ改善すべき点も多いと感じていますので、さらなるブラッシュアップを図って参りたいと思います。

 そして、同窓会会員の皆さまのご協力をいただきながら、同窓会支部活動が皆さまにとって、より実りのあるものにしていきたいと考えておりますので、引き続きご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、来年の東京支部総会についてのご案内です。

 長年、東京支部総会の会場であった学士会館は、大規模改修工事の為、当分の間、利用できなくなります。このため、次回は2025年5月10日(土)16時~19時にKKRホテル東京11階「瑞宝」で開催することといたします。

 今回以上に楽しんでいただける支部総会を目指したいと考えており、多数の皆さまのご参加をお待ち申し上げておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(東京支部常任理事 西川 浩)