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ご来賓 |
令和5年5月13日(土)、千代田区の学士会館において、4年ぶりとなる東京支部総会を開催しました。今回は1953年卒業の大先輩から2020年卒業の若手まで約70年という幅広い年代の同窓生にお集まりいただき、総勢は163名(参加申込者157名、御来賓6名)と、通常開催としては過去最大規模の支部総会になりました。
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荒木常務理事開会宣言 |
全体の約1/3を2000年以降の卒業生が占め、また令和卒業という超若手会員も6名出席いただきました。従来よりも相対的に若い年齢層の人が多かったことも手伝い、世代を超えた情報・意見交換があちこちで飛び交う場が出来上がったため、きっと多くの参加者に楽しんでいただけたのではないかと思います。
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懇親会(~1963) |
この記念すべき今支部総会は、まず総合地球環境学研究所 所長の山極壽一氏(前 京都大学総長)による【人類はどこで間違ったのか】という人類の本質に迫るテーマのご講演からスタートしました。
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懇親会(1964-1969) |
類人猿からの進化の過程を振り返りつつ、人類の今後の社会形成の在り方について多くの示唆に富むお話を山極先生のソフトな語り口で聴かせていただきました。ここ最近の情報技術の進展等により、消費中心の経済から“共助”を重視する経済にシフトしていく中、新たな“社交”による“文化”の再構築が期待されるお話など、時折ユーモアを交えながらも、多くの参加者の胸に深く突き刺さる、とても学びの多い講義だったと思います。
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懇親会(1970-1972) |
講演に続く総会では、まず本年1月に就任された柄澤東京支部長からご挨拶いただきました。その中で、現代社会が抱える《地球環境のサステナビリティの確保》、《格差拡大による社会の活力の低下》、《ダイバーシティやスタートアップの遅れによるイノベーションの欠如》、また《地政学リスク》や《生成型AIにどう向き合うのか》等、その解決に向けて取り組むべき課題は山のようにあるが、京都大学という大学教育を絆としたこの支部活動が、そういった社会の要請に聊かなりとも応えるものでありたい、そういう方向を目指していきたい、という抱負を語っていただきました。
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懇親会(1973-1977) |
次に依田経済学部長が登壇され、京都本部から駆けつけてくださった諸富徹教授、田中彰教授、草野真樹教授の3名をご紹介いただいたくとともに、文系・理系融合を中心とした入学試験取組み、データサイエンス教育徹底等のカリキュラム改革や産学連携取組みに加え、国際卓越研究大学申請をはじめとする国際研究力強化等、京都大学経済学研究科・経済学部における現在の主要施策について、その狙いと現状を丁寧に解説いただきました。
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懇親会(1978-1989) |
続いて登壇された荒木常務理事からは、1年間の活動報告と決算説明等の後、①キャッシュレスの導入により同窓会のDX化を図ったこと、②世代を超えた価値ある交流を企図し、総会後の懇親会を5つのテーマにグループ分けしたこと、③フェイスブックアカウントをリニューアルし、ややカジュアルな情報の毎日投稿により卒業生フォロワーが大きく増加したことなど、今回の支部総会における新しい取組みの概要の説明がありました。
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懇親会(1990-2001) |
荒木常務理事からはさらに、「支部活動をより実りあるものにしたい」という志のある有志会員がプロジェクトチームを組成し、支部総会の約3カ月前から精力的に準備してきたことの紹介があり、こうした活動への引き続きの支援と協力を、ご出席会員の皆さまにお願いすることをもって、第一部の総会を締め括っていただきました。
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懇親会(2002~)) |
総会終了後、希望者による記念撮影を経て、今回の目玉の一つであるテーマ別の懇親会に移りました。従来の《同期を中心としたグループ》に加え、《ダイバーシティ》、《介護等》、《企業経営&起業・スタートアップ》、《キャリア形成》というテーマ別テーブルが用意され、各自が予め申し込んだテーブルに移動したところで、相亰経済学部同窓会長の乾杯ご挨拶により懇親会がスタートしました。
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懇親会(キャリア形成) |
各テーブルとも、同じテーマに興味を持つ者同士が世代を超えて活発に意見交換するという、まさにダイバーシティの体現を企図したものでしたが、想定していた以上に熱気と活気に満ちた懇親会になったと思います。
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懇親会(キャリア形成②) |
新たな方式の試行となったこの懇親会は、盛況のまま中締めを迎え、名残惜しさも漂う中、無事に支部総会を閉会することができました。
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懇親会(ダイバーシティ) |
閉会宣言後の帰り際には、たくさんの年配会員の皆さまから「新しい参加者が増えて会話が盛り上がった」「準備に駆り出されることもなく純粋に楽しめた」等の感謝の言葉を頂戴し、また来賓の先生方からも「懇親会では若手の参加者が積極的に交流を深めているのが印象的だった」等の賛辞をいただくなど、事務局としてもひと安心したところです。
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懇親会(介護等) |
今後も、同窓会会員の皆さまのご協力をいただきながら、同窓会支部活動が皆さまにとって、より実りのあるものにしていきたいと考えておりますので、引き続きご支援賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。