2016年 北海道支部 同窓会
今回は経済学部らしく、同窓である北海道大学大学院経済研究科教授の町野和夫 (S55卒)さんに「多様な豊かさと経済合理性」をテーマとして30分程度の講演をしてもらいました。
1980年以降の経済学の動向として、「市場メカニズムの優秀さ」 (精緻な数理モデル)「市場メカニズムの限界」 (市場の失敗) (分配の評価の難しさと再分配のメカニズムの不在)「ゲーム理論」「情報の経済学」「行動経済学」「神経経済学」などについて簡単な説明を受けました。
参加者にとっては学生時代にあまり聞いたことがない内容ではありましたが、途中に、アダムスミスの著書「道徳感情論」 (1759)について説明がされた時には、昔の学生時代を思い浮かべることができ、私達はやはり経済学部出身なんだなあと思える時間となりました。
個人的には、これに触発されて「行動経済学の逆襲」「ゲーム理論トレーニング」という本を買って読んだ次第です。町野さん、ありがとうございました。
参加は、澤田博定S30卒、松田勝彦S33卒、成田勇一郎S42卒、金子克巳S52卒、酒井純S52卒、浮田秀昭S60卒、杉本康夫S62卒と町野さんの8名と少人数でしたが、懇親会では引き続き町野さんへいろいろな質問が行われ、ちょっとした勉強会になりました。澤田先輩が北海道支部長になって初めての同窓会でしたので、無事開催することが出来て安堵しているところです。
さて、今回開催するにあたり、若手の同窓生にもメール等で連絡をとりました。次回は参加したいとの返事を頂戴しており、次回には、もう少し若い同窓生を交えて、最近の経済社会の動向や受けとめ方について、若手の情報を仕入れたいところです。
澤田支部長のもと、今後も寄稿できるように、同窓会を企画したいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
北海道支部 酒井純